お酒を飲んだ後運動してはいけない?飲酒後の運動について
2022.02.01
皆さんはお酒を飲んだ後に運動をしたことはありますか?
汗をかいて身体からお酒を抜くために、ジョギングやランニングなど運動をしたり、単純に少しお酒を飲んだがいつもどおり運動をした、などよく耳にします。
目的は様々ですが、お酒を飲んだ後に運動するというのは実際のところはどうなんでしょうか?
今回は、そんなお酒を飲んだ後の運動について詳しく紹介していきます。
「汗をかいてアルコールを抜く」は間違い
まず始めに、大量の汗をかくことで早くアルコールが身体から抜けていくということはありません。
そう、基本的に汗ではアルコールは抜けないのです。
アルコールは体内に入ると約90%が肝臓で分解され、残りの10%が汗や尿(ほとんどは尿)とともに排出されますが、この割合は汗を大量にかいても変わりません。
汗で体外に出ていく量はほんのわずかであり、大量の汗をかいたからといって早く体内からアルコールが抜けていくことはありませんし、お酒を飲んだ後に汗をかくことによって様々なデメリットもあるため、お酒を飲んだ後の運動はおススメできません。
身体へ大きな負担がかかる
お酒を飲んでアルコールを摂取した状態で運動をすると、身体に大きな負担をかけることとなり、非常に危険です。
以下でどのように危険であるのか、詳しく見てきましょう。
脱水症状を引き起こす危険性
お酒を飲んでアルコールを大量に摂取したとき、そのアルコールの分解には体内の水分が使用されます。
またアルコールには利尿作用があるため、お酒を飲んでいるときはすぐにおしっこにいきたくなりますよね。
このように、お酒を飲んでいると大量の水分が失われることなり、身体が軽い脱水症状になることがあります。
そんな体内の水分が少なくなっている状態で運動をして汗をかいてしまうと、さらに水分が奪われ重大な事態を引き起こしかねません。
心臓へ負担がかかる
皆さんお酒を飲んでいる時に心拍数が上がっているのを感じたことがあるかと思います。
また、運動をしている時も、当然ですが心拍数が上がりますよね。
つまり、お酒を飲んだ状態でランニングをすれば、心拍数が過剰に上がってしまうため、心臓に大きな負担をかけ不整脈などを引き起こす原因となることがあるのです。
また、飲酒後の運動は血圧が大きく上がってしまうこともあるため、それも心臓への負担を大きくする原因となります。
事故や怪我につながる可能性がある
軽くしか飲んでいないので、全然動いても大丈夫と自分では思っていても、酔って平衡感覚が乱れている状態で運動をすると、転倒や人と衝突などしてしまったりと、事故や怪我につながるかもしれません。
また、お酒に酔った状態は特にとっさの判断力や瞬発性が失われている場合も多いので、軽い転倒や衝突でも大きな怪我につながる可能性もあります。
自分だけでなく他人に迷惑をかけることもありうるので、お酒を飲んだ状態での運動は控えるようにしましょう。
運動の効果が薄くなる
お酒を飲んでアルコールを摂取した状態で運動するといつも通りの効果が得られません。
具体的に身体にどのような影響が出るのか、以下で詳しく見ていきましょう。
運動の効率が悪くなる
- 肝臓の機能が低下し、タンパク質などを効率よく吸収できない
- アルコールの分解に筋肉内の糖質が使われ、身体の回復が遅れる
お酒を飲んでアルコールを摂取することにより、上記のように効率よく運動の効果を発揮しにくい状態になってしまいます。
いつも通りの動きができない
- 内臓が疲れていてお腹などに力が入りにくい
- 平衡感覚が乱れるため、適切な動きができない
お酒に酔った状態では、身体を思うように動かせなかったり、無駄に力が入ってしまったりと、平常時のような動きをすることができません。
以上のように、お酒を飲んだ後の運動は、身体はいつも以上にしんどいと感じるのに対して、その効果は平常時以下のものしか期待できません。
また、平常時とは異なる動きや、力を入れすぎてしまったりしてしまうため、効果が薄いばかりか、身体に不要な痛みを残してしまう結果にも繋がりかねないのです。
まとめ
改めて結論としましては、お酒を飲んだ後の運動は極力控えるようにしましょう。
本当に少量しか飲んでいない状態で、軽く散歩する程度なら問題ないかもしれませんが、ジョギングや筋トレなど、特に身体に負担をかけるような運動は控えましょう。
お酒を飲んだ後の運動は、効果も薄くなり、身体への負担も大きく、事故の可能性もあり、また汗をかいたからといって早くアルコールが抜けるわけでもありません。
お酒を飲んだ日はしっかりと身体を休め、また万全の調子を整えてから運動をするようにしましょう。
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